カバーはインテリア、ソファーも部屋の印象も生れ変わります! |
カバーをかぶせる本体ソファーは、ウレタンや綿で形成されているソフトなものにつき、強く圧を掛ければ沈み、カバーの生地は伸縮します、ソファ本体に対して小さめ(張りがきつめ)のカバーにしたければ、中身が押されて軽く潰れる位の寸法で、繊維がもとに戻ろうとニする位に生地を張らせれば小さめのカバーとなります、木、金属、ガラスのように形状に変化がなく、直線的なものですと、メジャー計測で距離と角度を把握すれば、ある程度再現できますが、ソファのように、固いところ、柔らかいところが混在していて、断面が球面、曲線になってトいる場合は、要望に合わせたデザインにするためには、メジャー計測のみでは物理的に難しく、また、生地の表情を生かす(適度な繊維の伸縮を利用する)ためにも、計測だけでは綺麗な布ラインは出せません、 1)メジャーで計測しながら、固さ、経年劣化の型崩れなど、中身と全体の把握、 2)各所の型をパーツ分けしてデザイン決めします、適度なサイズを想定してトレース、又は、生地のシワ具合をシーチング地で当てながらライン取りの確認、曲線の多い箇所は重点的に。 (曲線の多い箇所は、立体形状を2次元の面に割って個々に複写又はライン取りで方向角度を決める)、 3)上項のパーツ決め後、パーツごとに荒裁ちをします、最後に各型を合体させて、仮縫い型に仕上げる、この時にサイズの最終調整もします。 (仮縫い用のシーチング地を使い、1分の1で具体的な実サイズのカバーを作り上げます。) 服飾では人体という基本形状がありますが、手前どもの場合は、ゼロからかぶせる実態の把握をする必要があり、要望に合わせた型製作をするためにも上述の作業は必要と説明しております。 |
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型紙製作の実例/世田谷区某ビルのエントランス/カバーリング仕様の張替え 写真1/カバー前Before!! 写真1 カバーBefore、 イタリアD社のソファで90年あたりから続く人気なデザイン、英国の伝統的なデザインを現代風にアレンジしたトラッドなソファ、座面が置き式クッション(中身ダウン)でセパレート、ボディもカバーリング仕様となっています、 エントランスで約10年使用で生地は汚れ、中身の疲労はありますが、ボディ自体はまだ現役、オリジナルのカバー復元で依頼いただきました、 ボディのデザインは英国のビクトリアン時代の形状を意識してかなりトラッドですが、カバーの作りが現代的にアレンジしてあり、ディテールは職人泣かせのデザインです、背は2又に分かれていて左右個別のカバー、背下部から肘、座正面がすべて一体につながっていて、二股に分かれている背とオープンファスナーでジョイント式、本体下回りのマジックテープで全体を固定する形状、 カバーのディテールは、 一律で均一に張らせるのではなく、引っぱりの強弱のポイントがあり、
絞る箇所と緩くして広がり感を持たせる箇所が混在して、テイラードなカバーとなっています、使用する生地もオリジナルと同じ、欧州の綿麻生地を使い気が抜けない仕事となりました。 |
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写真2/計測と本体の把握 写真2計測と本体の把握 はじめは必ず、1)項、 『メジャーで計測しながら、固さや経年劣化の型崩れ含め、中身と全体の把握』をします、写真は背後ろ下回り、二股の背カバーとジョイントする箇所、正面はソフトで背後ろはかなり固め、カバー同士のジョイント部がオープンファスナーになり、精査が必要。 |
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写真3/ 計測と本体の把握 写真3 計測と本体の把握、つづき、 背の前と後ろの固さが違うので、胴回りを計り、絞り込みを検討。他のメインパーツもすべてこのように確認します。 |
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写真4/トレースとデザイン決め 写真4 2)項の『適度なサイズを想定してトレース (立体形状を2次元の面に割って個々に複写又はライン取りをする)』してます、仮縫い用生地(シーチング)で肘部分のパーツ組を検討しているところ、ソファ中身を押さえて、まち針を打ちながらシーチング地の張り具合を見、パーツ組を決めていきます。その後、荒裁ちです。 |
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写真5/シーチングによる仮縫い
写真5 2)項のトレースを各箇所おこない、全パーツ組を決め、荒裁ち後、 3)項の『最後にトレースを合体させた仮縫い型に仕上げる、この時にサイズの最終調整もします』具体的なパーツどうしの合わせ、仮縫いをします。肘から座面まわり全体をつなげてカバー原型の製作、ここで、シーチング地の張り具合を見て絞り込みや、膨らみを調整します。これで仮縫い完成。ここまでの仮縫い作業すべては、お客様のところで作業いたします。この原型をもとに、ご注文いただいた生地で裁断、縫製となります。 |
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写真6/カバー完成After !! オリジナル通り 写真6 After 完成 使用生地が新旧ほぼ同じ素材組成につき、カバー前と後の判別が写真では難しいので、下写真クッション部のUP写真をご覧下さい。 |
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写真7/カバー完成After !! 新旧比較 写真7 After 完成比較 クッション部のUP写真、正面左が今回新規製作の完成品、右が長年使用のもの。 生地は欧州産、綿麻混紡生地。 『立体カバー』のトップページへ戻る こちらを→→→Click このページのトップヘ |
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