クッションカバーの作り方、市販クッションで布遊びを調整して綺麗に作る方法とファスナー付け。
市販クッションの表示サイズにプラス(目安10mm位)で作るのが一般的、メーカーの中綿材密度がまちまちにな事もあり、実際作ると綺麗な仕上がりといえない場合もあります、大きく作ると、四角によれが出やすい状態になり、小さく作ると、腹中央部分が張って、四角が動物達の耳のように立ち気味に、もちろん、こいうイメージのデザインもありますが、今回は、四角を落として、好みな調整で均等な張りに見える作り方の説明をします。
ただし、ファスナー付けもあり、基本、洋裁の経験者の方向けの説明となります、深く掘り下げて、出来るだけ簡単に説明させていただきます。
1/採寸と型紙作り
市販クッションは記載サイズが完全な仕上がりサイズと言えない場合も多いので、採寸でサイズ決めをお勧めします、ノーマルクッションカバーの型紙は、一般、角90°の四角になります、採寸して、基本の四角寸法を決め、今回テーマ、布遊びを減らすための角を落とす型紙作業に入ります。
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採寸手順/写真No1
- テープメジャーでクッションの中央胴回り、縦H/横Wの両方をを測り、四角寸法を決める。
- テープメジャーの沈み込み具合で、大きい(緩め)、小さい(張る)の判断で仕上がり寸法を決める。
- テープメジャーだけで判断難しい場合、胴回り相当の布を用意して巻きつけると判断しやすいです。
- 中央胴回り÷2が一辺の仕上がりサイズ、縦H/横Wの両方を確認して四角サイズを決め、生地向きがあるので上下決める、下辺がファスナー。
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型紙パターン/写真No2
- 今回のモデル、写真の型紙は、W590(胴回り1180mm) H550(胴回り1100mm)の設定、四角をHWとも15mmづつ落とします。
- 一辺を約四分の一(目安です)で割り、角から一番目の四分の一ポイントから落とし始めて(角度を付けて)、角で15mm落としています、角からの落とし始まり位置を145mmでW、Hとも揃えることを優先してバランスを見てます、好みでキャラコ生地などで試して決めてください。
- 写真の型紙は、W方向、145mm(落として130mm)、150mm、中央、150mm、145mm(落として130mm)、H方向は、145mm(落として130mm)、130mm、中央、130mm、145mm(落として130mm)。
- 型紙は仕上がり線。下辺の、あき止まり〜あき止まりがファスナーの設定、フラットニット(テープ幅12.5mm+12.5mm)を使います。
3/裁断とロックミシン
型紙は仕上がり線で、クッション面の本縫いは縫代10mm、ファスナーは15mmにしてます、本縫いの要所と縫代の要所だけマーク目印でも、本縫いラインも要所マークも全て記入して荒断ちでもOK、縫代サイズを変えている事、四角では無いこと念頭に荒立ちしてロックミシンを掛けてください、厚地の場合は、ロックが浅いと(落とす分量が少ない)糸抜けありますので、注意です。
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裁断/写真No3
- フラットニットファスナーのテープ巾は(12.5mm+12.5mm)で、縫代15mmで余裕。
- カバー面の角出しは、角を折り返して調整、生地が厚地につき、面の縫代は10mmにしてます。
5/ファスナーの仮止め
生地折り返しがありファスナーが見えない、付き合わせファスナーで、仮止めをして、仕上げに入ります。
前項4のカバー面の本縫いでも、説明の通り、3辺本縫いで閉じてから、ファスナーを取り付け作業に不安がある場合は、3辺本縫いしないで、ファスナー取り付け辺の角から、あき止まりまで先に本縫いして、ファスナー作業をしてください。
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フラットニットファスナーの準備1/写真No7
- 型紙のサイズに合わせて、フラットニットファスナーの準備。
- 型紙と同じ位置マーク目印を付ける、仕上がり線は直線ではないので、出来るだけ目印してください、実例のサイズは、90mm + 150mm + 150mm + 90mmで、マーク目印はあき止まり入れて5点。
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フラットニットファスナーの準備2/写真No8
- 型紙サイズにファスナーテープの両辺(上耳、下耳)に各5cm位足してカット、後の、打ち直しなど想定して少し長めにしてます、特に下耳下止めは、あき止まりより先でスライダーが避けられる余裕を見て調整ください。
- 上耳/スライダーの出発点の部分に、上止め(流れ止め)としてミシンで対処、テープを折り返す方法2パターン、ミシン打ちのみの計3パターン、お持ちのミシンとの兼ね合いでどうぞ。できるだけテープ左右押さえてください。
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フラットニットファスナーの準備3/写真No9
- 型紙サイズにファスナーテープの両辺(上耳、下耳)に各5cm位足してカット。
- 下耳/ライダーの止まる部分に、下止め(流れ止め)としてミシンで対処、ファスナーのムシを中心にミシン打ちのみで押さえ。
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ファスナーをマチ針で仮止め/写真No10
- テープの左、右のどちらか片方づつ、あき止まり〜あき止まりまで、マチ針で固定、最低限、型の目印位置マークは止めてください。
- 中表で固定、ファスナーのムシの先端とカバーの仕上がり位置(下辺のアイロンで返した箇所)を揃える。
- 仕上がり線(アイロンの折り返し位置)よりカバー内へムシが入り過ぎると、裏表面お互いの仕上がり位置が重なってしまい、仕上がり線よりムシが出過ぎると、ムシが見えて、付き合わせ仕上げになりません、もちろん、仕上がり寸法も変わってしまいます、仕上がり線上にマチ針の針先で位置マーク確認して、アイロン線とマチ針マークの両方で位置確認でしてみて下さい。
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片押さえでファスナー仮止めミシン/写真No11
- 片側の都度に、テープを中表でマチ針で固定し、片押さえとステッチ定規で、ムシから5mm、テープ端から7.5mm位置をテープ側から仮止め。
- カバー3辺本縫いして閉じた状態で、ファスナー口に対しての取り付けになるので、慣れるまで片側づつ終わらせる方が安全、ただし、ファスナーの仕上げ取り付けは、左右通しでミシン入れますので、無理なようでしたら、下記の通り、ファスナーを先の取り付けで作業ください。
- ファスナー取り付け口の角度がもっと大き場合は、平面作業できませんので挑戦ありと思いますが、難しいようでしたら、4/カバー本縫い/写真5で説明の通り、全体の本縫いは後にして、下辺のファスナー取り付け口の角から(あき止まり)まで左右、先に本縫いして、ファスナー作業進めてください。ファスナー完了後、全体の本縫いしてください。
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片押さえでファスナー仮止めミシン、片側完了/写真No12
- 実例は5mm押さえです、2mm押さえも使えますが、送り歯が中央しか効かないので、厚地が多いため、片押さえを使ってます、また、片押さえの向きは、利き手や自分の都合で決めるか、左右用意で、その都度、交換して使い分けるか決めてください。
- 閉じた状態で、ファスナー口に対しての取り付けになるので、慣れるまで片側づつ終わらせる方が安全、ただし、ファスナーの仕上げ取り付けは、左右通しでミシン入れますので、無理なようでしたら、4/カバー本縫い/写真5で説明の通り、ファスナーを先の取り付けで作業ください。
- 仮止めミシンを省略の場合は、マチ針で仮止め固定の後、ファスナー仕上がり位置のアイロン線で折り返して、マーク目印のマチ針の打ち直しか、中間にマチ針を打って、本数を間引き調整して、仕上げミシンに入ってください。
6/ファスナーの仕上げ
ファスナー仮止めの後、テープと縫代を倒して、仕上げミシンで取り付け完了です。
角〜あき止まりまで本縫いしてある箇所、再確認ください、縫い込みが弱いと、通しでのテープ取り付け後の補強はできません。
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マチ針でファスナーの固定完了/写真No13
- 仮止めの完了後、縫代をファスナーの仕上がり位置に倒して、テープ側から、マチ針でテープを左右ともに固定、片押さえとステッチ定規で、ムシから10mm、テープ端から2.5mm位置で仕上げミシン。
- マチ針は、スライダーを動かすことを前提で打ってください。
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ファスナー仕上げミシン/写真No14
- 5mmの片押さえを使っているので、テープ仮止めミシンから丁度、ヘッド押さえ幅5mmで、ムシから10mmに設定できて、ステッチ定規でテープから2.5mm位置設定で丁度となります、
- テープ左右を通しでミシン入れます、スライダーをよけるタイミングを忘れずに、ファスナー上耳のあき止まり位置から入る、3辺本縫いの後に、取り付けの場合は、上耳入る時は、縫い込まれているカバー角が近いので、角を奥へ裏表返して押して、スペースを作り、ミシンヘッドを入れてスタート。
- スライダーをよけ(ミシン針は通したまま、ミシン押さえ金を上げて)、ファスナー下耳のあき止まり位置で垂直90°に反対側に渡り、同じように、上耳のあき止まり位置へ向けて通して、上耳のあき止まり位置でスタート側へ垂直90°に反対側に渡り、返しミシンで仕上げ完了となります
- 上耳のあき止まり位置はファスナーが開いていますので、反対側へ渡る時、位置の再確認をした方が良いのと、返しミシンのまま、再度、戻って、ブリッジ部分を2度入れした方がよろしいと思います。
7/アイロンで完成
角〜あき止まりまで本縫いして、カバー面3辺の本縫いまだの場合は、残り辺仕上げて完了です。
アイロンで縫代を開いて、角を整えて、完成となります。
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カバー完成、中身あり/写真No17
カバーの生地/麻ベルギー生地/自然素材生地のページヘ/www.tint-tone.com/kiji_natural.html
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以上です、長くなりました、お読みいただきまして、ありがごうございました。・・・・湯倉。