実例No３２／目黒区K様、世田谷区I様宅、八王子市O様宅の椅子カバー実例
今回は、３パターンの椅子カバーデザインについて！
椅子の形を見て、要望を織込み、どこからデザインのアプローチをするかを決めます、
今回紹介の３実例は、１例目／汚れ防止目的で椅子のフォルムは表現する、２例目／布感が優先で椅子本体を包み込み印象を変える、３例目／張り込みに近いカバーリング仕様をオリジナル通り再現する、常にデザイン決めのアプローチが全く違いまして、布感を減らしてフォルムを変えないようにすると、洗濯などの収縮が問題になってきたりと様々です、
椅子本体の確認をし、ご希望をお聞きして、デザイン型紙の作業に入り、布の優雅さを生かした立体感と実用面も考慮して製作します、インテリアとしてカバーを検討されている場合は、ぜひ一度、お問い合わせください。
１・八王子市O様宅の椅子カバー、着脱を優先したデザイン。／完成・After！と完成前・Before！
イタリアのレザーチェアーで有名なPolr・・Fr・・の椅子です、汚れ防止でご依頼いただきました、ラインを出来るだけ変えないでカバーする事が前提となります、洗濯を考慮して、綿の水通し地を使うことになるのですが、収縮はゼロではありませんので、伸縮率がある綾織を使い、本体から気持ち布が浮く程度にサイズ設定して仕上げさせていただきました、
国産綾織中厚地・ベージュ。
今回のテーマはこちらの肘付き椅子で、肘の部分もレザー仕上げになっており、ここの部分は見せる必要があります、背肘部の上下の付け根、座部も肘の接点から解放出来る様にホールを作って、オープンファスナーとマジックテープで着脱にしました。
右写真がカバー前の肘付き椅子
O様、作業にお時間ご都合いただきましてありがとうございました。
２・目黒区在住K様宅の椅子カバー、布感を演出。／完成・After！
有名なイタリア、C社のレザーチェアー、C社のレザーソファのカバーをご注文いただき、同じ生地で、椅子カバーを製作、裾周りのデザインも合わせ、統一感を出しました。
正面右がソファ、裾のデザインは揃えてあります。生地は欧州の麻生地で、ブリーチをかけて糸目を粗めに表現している生地です、麻系の生地は、綿やポリエステルと比べると、植物の繊維で織っていますので、繊維の反発があり心地よいのですが、糸目が不均一になり、ザックリ感もあるので、スリットやスカートを付けた、オーソドックスなデザインが向いています。
目黒区在住K様宅の椅子カバー、レザー椅子。／完成前・Before！
カバー前の本体、背の湾曲を再現するためにパーツを分けて立体裁断してます、
こちらの椅子で難しい箇所は、裾回りです、後ろ脚が後方へカーブしながら延びています、後ろへ延びている脚に沿って、スリットがきれいに留まり開く必要があり、カバーの全体前後の生地の荷重と動線も考慮してパターン型を決めてます。
K様、作業日程のご都合いただきましてありがとうございました。
３・世田谷区在住I様宅の椅子カバー、カバーリング仕様（張り込み）／／完成・After！完成前・Before！
オリジナルで元からカバーリング仕様の椅子、長年の使用で、本体のウレタン綿も劣化していますので、カバーのサイジングで綺麗に張るように型紙を起こします、カバーの形状をしてますが、マジックテープで固定するので、基本、張り込と同じです。
世田谷区在住I様宅の椅子カバー、カバーリング仕様（張り込み）のマジックテープ！
写真は、座面裏の本体に新規マジックテープを補強たところです、縫製時にカバー裾先にマジックテープを打ち込んでありますので、座面裏で、マジックテープ同士で固定します、必要に応じてマジックテープの補強もしております。
生地は、国産の椅子ソファ張込み用の織地。
I様、完成までお時間いただきましてありがとうございました。